Jリーグチームは経営難

1993年に誕生し、プロ野球と共に日本プロスポーツ界を牽引している「Jリーグ」ですが、実は多くのJリーグチームが経営難に陥っています。 サッカー少年にとって憧れの的であるJリーグですが、一体なぜ経営難に陥っているのでしょうか。

その原因はおもに3つあります。 まず、サッカー選手たちに支払われる契約金の高さです。 プロ野球において、一軍の選手たちが億単位の年俸をもらっているのは有名ですが、サッカーの世界でも同様で、Jリーグに所属する選手たちは破格とも言える契約金をもらっているのです。

また、サッカーは野球と異なり試合数が圧倒的に少なく、Jリーグの重要な収入源である「試合のチケット代」だけでは選手に支払う契約金の元を取ることが出来ないのです。 その他にも、スタジアムの収容人数が野球の球場に比べて少ないことも、Jリーグの経営難に拍車をかけています。 Jリーグの経営難は、今後も続くと見られています。

ヴィッセル神戸

ヴィッセル神戸は1995年にプロサッカークラブとして活動をスタートしたJリーグチームです。 クラブ名の「ヴィッセル」は英語で勝利を表す「ヴィクトリー」と船を表す「ヴェッセル」を組み合わせた造語で、神戸という港町を本拠地とするチームらしい名前になっています。

チームは発足したものの、初めての練習を迎えるその日に阪神淡路大震災が発生するという悲劇に見舞われてしまいます。 練習場が使用できなくなり、震災の影響を受けて業績が悪化したメインスポンサーが撤退するという状況に陥ってしまい、市民クラブとしての道を歩むことになりました。

メインスポンサーを持たないために常に資金不足に陥り、2003年に破綻してしまったのです。 そこでIT企業の社長である地元出身の経営者が救済に名乗りを上げ、メインスポンサーとして再建したのが現在のヴィッセル神戸です。 もともとは白と黒だったクラブカラーがクリムゾンレッドに変更されるなど、新しいサッカークラブとして生まれ変わったのです。